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「消えた友」
タイトル: 「消えた友」
ある日、大学生の健太は、親友の直樹と共にキャンパス内の古い図書館を訪れた。そこには、普段はあまり人が入らないような薄暗い部屋があり、興味本位で入ってみることにした。
部屋の中は埃が積もり、古い本が散乱していた。健太は一冊の本を手に取り、ページをめくると、「消えた友」というタイトルの短編小説が目に留まった。内容は、主人公が親友を失い、その友を取り戻すために奇妙な儀式を行うというものだった。
興味を持った健太は、直樹にその話を聞かせた。「面白そうじゃん」と直樹も興味を示し、二人はその儀式を試してみることにした。
儀式は簡単だった。特定の言葉を唱えながら、友の名前を書いた紙を焚火で燃やすだけだ。しかし、直樹は「これって本当に効くのかな」と半信半疑だった。
それでも、二人はその夜、公園で儀式を行った。健太が友の名前を呼び、儀式を終えると、何も起こらなかった。直樹は「やっぱり無駄だったな」と笑ったが、健太はどこか不安を感じていた。
翌朝、健太は直樹に電話をかけた。しかし、直樹は出ない。何度かかけても繋がらず、心配になった健太は直樹の家へ向かった。しかし、直樹の家は誰もいない様子だった。
数日後、健太は学校で直樹の友人たちに話を聞いた。だが、驚くべきことに、誰も直樹のことを覚えていないと言った。「直樹?そんな友達はいないよ」と。
健太は混乱し、恐怖に駆られた。自分の記憶の中で直樹の存在が薄れていくのを感じた。彼は再び図書館に戻り、「消えた友」の本を探したが、どこを探しても見つからなかった。
その時、図書館の司書が近づいてきた。「どうしたの?」と尋ねられ、健太は事情を説明した。すると、司書は冷たい目で言った。「その本は、消えた友を呼び寄せるもので、呼び寄せた後はその友を忘れさせるものなの。」
健太は愕然とした。自分が行った儀式のせいで、直樹が消えてしまったのだ。彼はその後、必死に直樹を思い出そうとしたが、記憶はどんどん薄れていくばかりだった。
結局、健太は直樹のことを忘れてしまった。しかし、彼の心の奥底には、かすかな影が残り続けた。友を失った悲しみと、元に戻すことができない後悔の念が、永遠に彼を苦しめることになった。
そして、ある日、健太が新しい友と楽しそうに笑っている姿を見た人々の中に、直樹の面影を探そうとする健太の姿は、もうどこにも見当たらなかった。
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